犬は雑食のため与えてしまうとなんでも食べてしまいます。
特に好奇心旺盛の子は、なんでも口に入れてしまいがち。
大事な愛犬を守るために、飼い主さんが気を付けなければいけない食材6選を紹介します。
とにかく口に入れないことが1番!
とはいえ気を付けていても何が起こるかわかりません。
口に入れたものがまだ残っていれば、すぐに取り出し病院にいき診てもらいましょう。
飲み込んでしまった場合も、すぐに病院で診てもらい対処してもらうのが助かる近道です!!!!
落ち着いて、食べた量や時間を獣医さんに伝えることも、助かる近道の一つです。
また、かかりつけの病院や信頼できる獣医さん、夜間に対応してくれる動物病院を今からリサーチしておくと安心です。
1.長ネギ・たまねぎなどのネギ類
ネギ類に含まれている「有機チオ硫酸化合物」は人間にとっては嬉しい働きを持っているんですが…
犬にとってはとっても危険な成分。
<症状>
貧血や血尿、下痢、嘔吐、食欲不振、呼吸困難等
慢性化すると肝臓機能の低下を引き起こす可能性もある
<症状発症までの時間>
数時間~数日
体重や体調、年齢、犬種、口にした量によって大きく異なります。
<注意点>
「有機チオ硫酸化合物」は過熱や冷凍では効能を失いません。
そのためほかの食材とは異なり、どんな状態でも与えるのは危険です。
また、にんにく・ニラ・らっきょうなども同じ分類となるので覚えておくといいでしょう◎
2.ぶどう・レーズン
実は未だに十分な資料がなく、原因がはっきりとしていなにもかかわらず危険とされているのがこの食材。
ぶどうやレーズンを食べた犬が、急性腎不全を発症し死亡事例が何件も挙げられています。
参考:‘Deadly raisin’ warning after dog’s dried fruit raid
<症状>
嘔吐・急に元気がなくなったりぐったりしている、アンモニア臭のような口臭、尿が出ないまたは普段より少ない、背中を丸めてじっとする(腎臓やその付近が痛むため)等
<症状発症までの時間>
2時間~5時間程度が多い
<注意点>
プルーンもNG
以前まではOKとされていたブルーベリーも避けたほうがいいという声もあります。
目のケアにいいといわれている「アントシアニン」が豊富で有名なブルーベリーですが、
そのままあげるのは避けたほうがいいかもしれません。
目のケアとしてあげるのであれば、専用のサプリメントを個人的にはお勧めします。
(※個人の判断であげるのは危険ですので、獣医師に相談の上お願いいたします)
3.チョコレート
これも人間にとっては嬉しいカカオに含まれる「テオブロミン」が犬にとっては危険なのです。
犬はこの成分を分解・排出できないため、体内に蓄積され神経や心臓に異常をきたします。
<症状>
嘔吐・発熱・痙攣・下痢・不整脈や麻痺、興奮状態になったり呼吸が荒くなったり…等
症状はかなり様々で水をたくさん飲むようになったりなど、一見気が付きにくい症状から始まることもあるため、注意が必要です。
<症状発症までの時間>
早ければ2時間~6時間後といわれていますが、目安は6時間~12時間後
<注意点>
チョコレートといっても様々な種類がありますが、特に危険なのは「ダークチョコレート」!
同じ量でもカカオ濃度が高いほうが、中毒症状の危険性が高くなります。
もし食べてしまった場合は、食べてしまったチョコレートのパッケージをもって病院に行きましょう。
4.キシリトール
わかりやすいものでいえば、人間用のガムや歯磨き粉に含まれているキシリトール。
もちろん犬にも口臭対策や歯磨きは大事なのですが、キシリトールは危険!
摂取すると、血糖値が急激に低下し、肝不全を引き起こすといわれています。
<症状>
嘔吐・下痢・けいれん・黄疸(粘膜や白目、皮膚の薄い部分が黄色くなる)、ぐったりする等
<症状発症までの時間>
30分~1時間後
<注意点>
人間用のガムは犬にとって見た目がサイズ感ばっちりのおやつに見えます。とにかく保管に気を付けて!
犬の口腔ケアは、必ず犬用の歯磨き粉やケア用品を使いましょう。
5.ナッツ類
ナッツ類は脂肪分が多く、実は消化されにくい食べもの。
種類によっては少量であればあげても問題ないというものありますが、特に注意が必要なのが「マカダミアナッツ」
最悪の場合、腸閉塞を引き起こす恐れもあるといわれています。
<症状>
筋肉に力が入らない(立ち上がれない・歩けない)などの運動失調、嘔吐、発熱、後ろ足の麻痺…等
<発症までの時間>
12時間以内
<注意点>
チョコレートと一緒になっている製品もあり、それを口にしてしまうとダブルで危険です。
犬の手の届かないところに置かないことはもちろん、目の前に落としたりしないようにするのも大事ですね。
6.鶏の骨
実は個人的に少し驚いたのがこの「鶏の骨」でした。
わざわざ与えようと思ったことはなかったですが、「犬」と「骨」ってイラストでよくセットになってません??笑
どうやらこれ、鶏の骨だけがNGということではなく、全般的に骨は危険ということでした。
しかし、鶏の骨はパイプ状のため、噛んだ箇所が口内に刺さる可能性があり特に危険とのことです。
まとめ
ここまで与えてはいけない食材の危険性をお話してきましたが…
これほど危険性はないが、量や与え方に注意が必要な食材もたくさんあります。
そのなかには、少量であれば犬にとって必要な栄養素が摂取できるものもあります。
次回、そのお話をしようと思います。
最後に…。
どれも致死量や症状発症までの時間、症状などには個人差があります。
少量だから大丈夫、まだ症状出てないから大丈夫という判断はとっっっっっっても危険です。
落ち着きながらも、迅速に動物病院で専門医に診てもらいましょう。
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